「なにがなんでも速度警告灯」と「だいたいSM発信器」、どちらも速度警告灯を点灯させるためのパーツですが、明確に棲み分けがあります。
「なにがなんでも速度警告灯」は、ノーマルの速度警告灯回路を使いません。なので、スピードメーターワイヤーの回転がJIS規格に準拠しているオートバイならメーカーや車種を問わず、そもそも速度警告灯が無いような逆輸入車にも使用ができます。速度は、デイトナtype93390(デンスピ変換アダプター)を使って、スピードメーターワイヤーの回転からパルス信号を取り出し、その周波数から何km/hで走行しているかを判断します。そして、閾値として設定されている速度を境に速度警告灯を点灯させたり消灯させたりしています。
点灯/消灯は、マイコンで速度を計算して監視しているので、何km/hにでも設定できます。「なにがなんでも速度警告灯」では、40km/h~199km/hの範囲で自在に設定できます。例えば、アメリカ帰りの古いオートバイでは55mphにサインがあったりしますが、この速度に合わせて速度警告灯を点灯させることもできますし、メーターをリビルドに出したついでに赤く塗られた警告ゾーンを現在の法律に合わせて100km/hに変えた場合、速度警告灯を100km/hで点灯するようにもできます。
ただ、「なにがなんでも速度警告灯」はスピードメーターとワイヤーの接続部分にデイトナtype93390を挟み込まなければならなく、小さい部品でもノーマルの見た目に拘るとちょっとだけ気になってしまいます。

実際に車体にデイトナtype93390を取り付けてみた写真です。赤丸の部分です。本当にちょっとしたものなんですが、色が銀色で目立つのもありますが、「そこにある」と判っていると気になります。
対して「だいたいSM発信器」は、そもそも最初から速度警告灯が搭載されている国内向け車両限定です。しかも、現在対応している車種は、カワサキ 650RS(W3)、750RS(Z2)だけです。
国内向けのW3やZ2は、スピードメーター内に80km/hになると変調するピックアップ回路があり、微弱な電流が流れています。この電流の変調を見て速度警告灯を点灯/消灯するのがSM発信器の仕事で、W3ではSM発信器と言いますが、Z2では「警告灯増幅器」とか「スピードウォーナー」と言うようです。
「だいたいSM発信器」は、その名の通りSM発信器の代替品で、メーターのピックアップから流れてくる電流をマイコンを使って監視し、速度警告灯を点灯させています。なので、スピードメーター内のピックアップが正常で、ハーネスも生きていることが使用の絶対条件です。その辺が壊れている場合は「だいたいSM発信器」は使えず、「なにがなんでも速度警告灯」を使うしかありません。
つまり、W3やZ2で、メーターとハーネスが完全に正常で、純正と同じように速度警告灯が点灯すればそれでいいという場合に限り「だいたいSM発信器」が使えますが、それ以外の場合は「なにがなんでも速度警告灯」を使うことになります。
どちらも使える条件が揃っていると、どちらを選ぶべきかは悩みどころかもしれませんが、オレ様的には、普通に使うなら、酔ったようなスピードメーターのピックアップに頼る「だいたいSM発信器」より、高機能な「なにがなんでも速度警告灯」の方が実用的だとは思います。が、まぁ、この辺はオーナー様の好みだと思いますヨ。もはや、法律的にも無くて構わないものなんだから、より満足のいく方を選んで頂ければと思います。
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