やっぱりW1SAはカッコイイなぁ

　AIセミトラ・イグナイター for W1SA/W3をご購入頂いた方から動作がオカシイという連絡がありました。幸い、ご購入頂いた方は素人ガレージから下道で1時間程度の所で、しかもセッティングがてらよく走る方向だったので、ひとっ走り行ってきました。

　陽気も良くてオートバイに乗るには丁度いいです。
　寒かったらヤダなぁと思って風防つけていったものの、風防が邪魔な程あったかいって、12月の陽気とは思えない！

　不具合連絡を連絡頂いた方の車両はW1SAです。超絶カッコイイ！

　AIセミトラ・イグナイターはW1SAでもシッカリと実績があるので、本来何ら問題が無いハズです。それが動作不良ということなので、取り付け不良か、オレ様が不良を掴ませてしまったかのどちらかだと踏んで行ってきました。

　到着してすぐに不具合連絡のあったAIセミトラ・イグナイターをオレ様のW3に乗せて動作テストしてみると、問題なし。「じゃ配線か？」と思って配線を確認してみると、そちらも問題無し。更にコンタクトブレーカー点火用カプラーに切り替えると全く普通にエンジン始動してしまう。なのに、AIセミトラ・イグナイターにすると確かに点火不良を起こす。ところが、やっぱりAIセミトラ・イグナイターは壊れていないというかなり厄介な状態でした。

　しっかり配線を見直しても、配線の抵抗値測ってもなんら問題なし。AIセミトラ・イグナイターの配線や本体を別の物に交換しても点火不良の症状は治らず。どうもAIが学習に失敗してドエルタイムが極端にバラついているっぽいです。ということは、コンタクトブレーカーからの信号がよろしく無さそうで、コンタクトブレーカーの動作がAIの計算範囲に収まってないか、ノイズを拾ってしまっているかでしょう。ノイズの可能性は想像しがたいので、コンタクトブレーカーの可能性が高いです。

　ただ、残念ながらコンタクトブレーカーのデータシートが手元に無くて合わせられなかったので、「多分コンタクトブレーカーのギャップに問題があると思う」という予想までで終わりました。
　とはいっても、流石にそれで終わりという訳にもいかないので、ご購入者様には「ちゃんと動くとこうなります」という例で、オレ様のW3に試乗して頂きました。W1SAとW3だとキャブレターが違うだけだしね。
　正直、この手の部品は感覚的なものもあるので、乗り手との相性も出やすくてお気に召さなければ返品返金で対応させて頂こうと思っていましたが、幸い気に入って頂けて、コンタクトブレーカーの調整を試みて頂けることになりました。
　ちなみに、素人ガレージに戻ってきて、データシートやその他情報を確認したところ、コンタクトブレーカーのギャップはW1SA/W3だと0.3～0.4あたりが良さそうです。W1SのサービスマニュアルSM3ではギャップ最大限度が0.4～0.5なんで、そこから見てもやっぱり0.3～0.4っぽいです。
　他にも、コンタクトブレーカーのポイントがコンタクトする時に跳ねちゃったりしても、AIの誤動作の原因になるんですが、今回の症状とはちょっと違うかなぁ？

　結局、直接見させて頂いたものの、不具合解決には至らずで申し訳なかったんですが、色々と濃い話しが出来てオレ様的には楽しい1日になってしまいました。しかもお土産までもらっちゃいました。

　ありがとうございました。
　今度、配線関係なんかもやってみたいですね。行き倒れの可能性は格段に減ると思います。