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なにがなんでも速度警告灯カワサキ 650RS W3

【速度警告灯】なにがなんでも光らせたい(制作編③)

前回、回路を少々いじって小型化したものの、どうにもこうにも気に入らなくて全面作り直しをしました。

作り直した速度警告灯リレー
上が全面作り直ししたもの。人差し指の先大から親指の先大にちょっと大きくなりました。

前回のものは、コンデンサーが立っていたので、ちょっと厚みがあったんです。気になる程の厚みじゃなかったんで無視しましたが、実際作ってみると邪魔という程ではないものの、「コレって故障ポイントにならない?」という思いが沸々と。いくら基盤に密着させても、やっぱり筒状の物が直立していると足には負担がかかります。ちょっと妥協出来ないので作り直す決意をしました。

作り直すと決めると、急に不満って出てくるもんです。今までの回路とプログラムでは、速度閾値が固定で、オレ様のW3のメーターで80キロを指す速度(時速76km)を閾値として固定で持っていたんですが、コレが気に入らない。だってオレ様のところにはW3以外にも速度警告灯のあるオートバイもあるし、今後速度警告灯を蘇らせたい車両もあります。そいつらにそのまま流用するとメーター誤差によって少し閾値が違うと思います。まぁ、ちょっと位ならいいんだけど、中には時速100km以上で設定したい車体もあるんですよ。大型逆輸入旧車とか。
最初は、「プログラム書き換えればいいか~」と思ってましたが、折角作り直すと決めたんでこの辺も解決しました。

コンデンサーは、基盤の隙間をうまい事確保して寝かせられるようにパターンを作り直せばいいとして、速度閾値の変更は、今まで全くなかった機能の追加なので設計からやり直しです。
簡単なのは、可変抵抗を回路に入れて、可変抵抗の位置に合わせて閾値を上下させる仕組みなんですが、これだと、細かな速度設定が出来ない上に設定する時にヘッドライトケースにしまってある本体をイチイチ出さないといけない。挙句に基盤がソコソコ大きくなっちゃうなんて、オレ様的にはお話にならない。
で、色々悩んだ結果、折角コンデンサーを再配置するんだし、コンデンサーの容量を上げてコンデンサーの残電流があるうちにキーのOFF/ONを検知すれば、キーのOFF/ONがスイッチとして使えるだろうとやってみました。これなら、基盤はコンデンサーが大きくなる分僅かに大きくなるものの、1キロ単位で設定幅もかなり広くできるし、もちろん、本体を引っ張り出さなくてもキー操作だけで再設定が出来るという夢のような仕組み。
試作してみて、机上ではバッチリ笑っちゃう位うまくいってるのを確認したんで、今から車載して試してきます。

~1時間半後~

試してきました。う~ん、う~~ん。うまくいきました。でもなんかおかしい。
まず、キーOFF/ON設定方法は完璧です。操作性も悪くないし、キッチリ思い通りになります。
実際に走らせると、たまに設定した閾値と違う閾値が使われているっぽい時があります。しかも、何回か設定を変えながら走っているうちに、不具合は無くなって何回閾値を変更しても正しく動くようになって不具合が再現しなくなりました。

これは、何かがおかしい予感。機械物は「おかしい」時は必ず原因があるので、これからデバッグです。時速から周波数出すのに禁断のdoubleの割り算やってるから、ソコの問題だと物凄くイヤだなぁ……

~10時間後~

原因分かりました!
EEPROMに書き込んだ後、数秒で電源を切るとEEPROMの値が消えてました。10秒位電源を保持していると電源を切っても消えません。ということは、電源の落ち方がマズイということで、PICの設定をよくよく見なおしてみたら、電圧降下時のリセットがOFFになってました。電圧降下時のリセットを有効にしたらEEPROM書き込み直後に電源ぶった切っても平気になりました。
途中、メシ食って、ビール飲んで、風呂入ってのデバッグでえらく時間かかって、今や午前2時41分です。眠たい。

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