最近、「なにがなんでも速度警告灯」の特注オーダーがありました。半年に1回位特注のオーダーがあるんですが、出来る限りご希望に添えるように特注品も受けています。
今回の特注内容は……
- 初期動作の1秒間のリレーON機能のキャンセル
→簡単に実現可能。 - JIS4輪4パルス仕様に変更して、105km/hでリレーON
→プログラム内の速度計算式の変更で可能。 - 閾値の微調整機能の変更
→基盤からの作り直しになってしまうので、対応不可能。本来の機能通り、40km/h~199km/hの範囲内で1km/h毎の設定しか出来ません。
ということで、1と2を実現する特注品を作成しました。
1については、元々キャンセル出来るようにプログラムを書いてあるので、本当に簡単に実現可能なんですが、2の方はちょっとだけ問題というか、頭を使わないと実現できません。というのも、プログラミングICのメモリーが足りなくて、あまり凝ったプログラムを追加できないんです。

これ、メモリーの使用量なんですが、プログラムメモリーは85%使用していて、残り15%しか使えません。
JIS4輪4パルスを使えるようにする簡単な方法は、浮動小数点数の計算を追加すればいいんですが、浮動小数点数は物凄くメモリーを食うので残り15%のメモリーでは足りないんです。そこで、浮動小数点数は使わずに一部の単精度計算を倍精度にして対応しました。
以上、2点程度の変更なら、お値段据え置きでお待たせする事も無く対応できます。
逆に、簡単そうなのに出来ない、今までお断りした特注の仕様もあります。閾値を30km/hにして欲しいというものだったんですが、この40km/h以下というのが今まで出来ませんでした。これを何とかするにはプログラム全体に関わる設定の変更が必要だったんですが、なんかうまく対応出来そうな方法があるにはあるので、上手くいけば次のバージョンで10km/h~199km/hまで設定出来るようにしようと考えてます。
何しろ、オレ様一人で設計から組立、プログラムの開発と販売まで、ぜ~んぶやっていて(嫁様には手伝ってもらうけど)、在庫が無くなってきても、「あれ?在庫減ったな。10個くらい作り足しておくか」みたいに、かる~い感じでやっています。おかげで、大手さんと違って比較的簡単に1個単位で特注を受けられるので、お気軽にご相談ください~。
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