先日、ランチア デルタのパワーウインドウを操作していたところ、いきなりパワーウインドウが下がらなくなりました。電圧計の動きから想像するに、上がる方は普通に動いてるっぽいですが、下がる方に電気が出てないようです。オレ様のデルタは、このブログでも販売しているオートパワーウインドウが組み込まれているので、潜在的な不具合での故障なら一大事です。大急ぎで分解して調べてみました。

こんな感じでオシロスコープとテスターを使って調べると大体の事は分かります。結果としては、回路自身には問題が無く正常で、パワーウインドウリレーの駆動を制御しているPICの出力ピンが一つ反応しません。
PICの状態を確認しようと、ROMライターに掛けてみると……

はい、PICが死んでました。
症状としては、PICの出力ピン1本が反応しなくなっている状態で、それが、パワーウインドウを開ける側の信号を出力しています。

コレ、オレ様がよく使うPICで、小型のワンチップコンピュータです。プログラムを書いて演算することができ、アナログ回路を使うより、プログラム一つで色々と使い分けることが出来てかなり便利です。ただ、残念ながら、他の半導体同様故障もします。原因はそれこそ色々考えられますが、今回はどう見ても回路に不具合が無く、他のトランジスタなんかの半導体もコレといって故障していなかったので、多分PIC単体の品質が悪い物に当たったんだろうと思います。実際、健康な新品のPICに交換して、しばらくパワーウインドウスイッチをパチパチしまくっても特に不具合は再現できませんでした。
如何せん、オレ様個人がヒマを見てはチマチマと作っているものなので、実は、こういう故障はチョイチョイ出てくると思っています。ただ、オレ様がテストする範囲で洗い出せる不具合はほんの僅かで、当然ですが実際の個々の取り付け環境のテストは出来ないため、残念ながら購入いただいた方が使ってみて初めて起こる不具合なんかもあると思います。
もし不具合が発生した場合は、そこで諦めず、ご一報いただけるとオレ様的には嬉しいです。少々の手間と時間を頂いてしまいますが、「何が悪いのか」、「どうするべきなのか」を探る手掛かりにできればなぁと思います。
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