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ランチア デルタオートパワーウインドウ

【オートパワーウインドウ】電流センサーICのテスト

 デルタ用のオートパワーウインドウ作成で要となるのはモーターの停止を感知する電流センサーICです。思い通りになるとすれば、コレのおかげでパワーウインドウが全開/全閉で止まった時や何か挟み込んでモーターに高負荷がかかった時なんかをPICで知ることが出来ます。
 昔からよくある後付けのオートパワーウインドウは、一定時間(8秒とか10秒とか)モーターに電気を送り続けるというヤツが殆どですが、これだとモーターが停止した後も一定時間に達するまでモーターを動かそうと電気を送ってモーターや配線にかなりの負荷をかけます。また、ウインドウのガイドが故障した時や異物を挟み込んだ時にモーターが止まらずに深刻な事故になりまねません。(腕とか挟んじゃったりしたら洒落にならんです)
 そこで、モーターの動きを見張る役目の電流センサーICがどの程度オレ様の要求に答えてくれるかテスト回路を作って実車で試してみました。

 本体基盤は、相変わらず小さくする事に拘って表面実装部品を多用しているので、目に見えて大きい部品は表面実装不可能な、リレー、PIC、電解コンデンサー位です。

車両への取り付けは、「かんたん取り付け」にしたかったので、デルタのパワーウインドウスイッチに合わせて3Dプリンターでオス/メスのカプラーを起こしました。

 今回使用している電流センサーICは、電流が流れていない時は2.5Vを出力して、流れる方向と流量に応じて電圧が上下するものです。

キャリブレーションが取れてないので針がズレてますが、2.5Vです。

 パワーウインドウを下げてみると……モーターが動いている間は2Vを少し下回る位の電圧に下がります。

 パワーウインドウが下がりきると……モーターが止まって0Vに!

 更にパワーウインドウを上げてみると……モーターが動いている間は4Vを少し下回る位の電圧に上がります。

 そして、パワーウインドウが上がりきると……モーターが止まって5Vに!

 ウインドウが下がる時より上がる時の方が動作抵抗が大きく、そのへんの違いも電流センサーICは電圧で表現してくれました。当然、手でガラスの動きを邪魔すると、キッチリと電圧変化が拾えました。

 これが分かればもう完成したも同然かな。あとは、頑張ってプログラム書いてあげればいいだけ。でも、きっと完成直前に「回路が気に入らない」とか、「プログラムが綺麗じゃない」とか余計な手間をかけ始めちゃうんだろうなぁ。

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