【2023年12月迄のご購入者様へ】「AIセミトラ・イグナイター」バージョンアップのお願い
カワサキ 650RS W3AIセミトラ・イグナイター

一ケ月ぶりのエンジン始動

W3エンジン始動

 W3乗りの方は分かると思いますが、W3のエンジン始動って結構面倒というか大変ですよね。燃料コックをONにして、燃料がキャブレターに溜まるまで待ってからの、キックペダルをつついて上死点を出して、ステップの上に立ち上がって渾身の力で思いっきりキックペダルを踏み下ろす。を、エンジンがかかるまで繰り返すという、慣れてても割と拷問ですよね。それでいて必ずエンジンがかかるという訳でもなく、うっかり被らせてしまうと始動にさらに手間がかかります。
 でも、セミトラにすると、この始動性の悪さがかなり改善します。もちろん、車両の状態やセミトラの作りによって改善具合は様々ですが、よっぽど作りの悪いセミトラで無ければ「激変!」と言える位の差があるはずです。

 さて、オレ様も個人的に色々なタイプのセミトラを自作して試してきていますが、現在リリースに向けてテスト中のAIセミトラは、過去の経験の中でも特に始動性が良いです。そこで、どの位かかりが良いのか動画を撮ってきました。
 条件は、エンジンを寝かし始めて一ケ月以上たち、前回のエンジン停止もその後の保管もただガレージにほったらかしておいただけです。気温は31度あるのでそれ程かかりにくい条件ではありませんが、ちょっと動画を見てみてください。

 どうですか?W3オーナーさんが見るとちょっとビックリなんじゃないでしょうか?動画を見ると分かると思いますが、キックを踏み下ろすのに「勢い!」が要らないんです。だから、サンダル履きですよ!?
 一ケ月以上も放置したエンジンなんで、キャブレターからシリンダーに燃料が回るまで2回キックを踏み下ろしてますが、燃料がシリンダーに届く3回目にはエンジンがかかります。しかも、キックを踏む勢いはカブの始動より穏やかに踏んでもかかります。もちろん、こまめにエンジンをかけている状態だと燃料も最初からキャブレターに溜まっているのでキック一発でエンジン始動します。

 この始動性の良さ、色々理屈はあるんですが、コンタクトブレーカーによる点火では絶対に出来ない極低回転での確実な火花と、一般的なセミトラとは違うAIセミトラならではの点火方法が影響しています。
 Wのエンジン始動は一種の儀式のようなもので、「あのかかりにくさがいいんじゃないか!」というのもあるかもしれませんが、やっぱり、簡単かつ確実に始動できてしまうと元のかかりにくさには戻せません。だって、儀式のように渾身の力でキックを踏んでも普通にエンジンはかかるし、適当に「ポコポコ」っとキックを踏んでも、とにかく燃料がシリンダーに届くようにクランクを回せばエンジンはかかってしまうんだから、安心なんですよね。
 乗りたい時に乗れるっていうのは重要だと思います。

コメント一覧

  1. むらちゃ より:

    すばらしいです。科学技術の粋を集めたこのAIセミトライグナイターを購入して
    W1SAに装着したいです。

    • オレ様 オレ様 より:

      コメントありがとうございます。
      AIセミトラ・イグナイターは、W1SAでもいい仕事をしますよ。
      本来なら、試走会をして、色んな方にAIセミトラ・イグナイターを体感して頂きたいんですが、何しろ一人でチマチマやっているので、中々……

      ご購入については、後ほどメールで案内させていだたきますので、ご検討下さい。

  2. 小田雅博 より:

    初めまして w3 所有してます。 
    最近ポイントの調子が悪くて 磨いても点火時期を合わせても、、、、 いまいちでして。
    新品のポイントに変えても、、、それよりはと思い、貴殿のAIセミトラに興味がある次第です。
    自分でも取り付けできるでしょうか?
    アフターサービスとかはいかがでしょうか?
    よろしくお願いいたします。

    • オレ様 オレ様 より:

      コメントありがとうございます。

      取り付けについてですが、一般的なセミトラと全く同じでそんなに難しいものではありません。取扱説明書も同封しているので、ご自身でポイントの整備が出来る程の知識があれば、全く問題ないと思います。

      アフターサービスですが、如何せん個人なので、やれる範囲に限界があって(例えば、オレ様が病気になれば対応が遅れてしまいますし、死んでしまえばサポートはできません)、「企業のようなサポートは出来ない」と言ってますが、実際にはトコトンお付き合いする気でいます。
      実の所、AIセミトラ・イグナイターのキモとなるのは、内臓マイコンに書き込まれたプログラムで、これを少し書き換えるだけで、色んな事象に対応できます。その辺の設定変更についても、送料をご負担いただければ、無料でいくらでも変更対応しています。
      過去の例では、高性能コイルに置き換えた事で、ドエルタイムが大幅に変わり、コイルの性能に合わせたドエルタイム変更をしたことがあります。

      「試しに買ってみる」には、ちょっと高額なAIセミトラ・イグナイターなので、本来なら、実際に取り付けて試走して頂いて、気に入ったらご購入頂くのが一番なんですが、こういった所も個人の限界で、やったとしても、「素人ガレージまでお越しいただければ」という条件になってしまいます。

      これで回答になっているでしょうか?