いやー、全然オイル漏れ止まりません。でも、進捗はあります。
さて、前回、前側のロッカーカバーから盛大にオイル漏れしているのが特定できたので、前側のロッカーカバーを外して確認してみました。

鋼尺を当ててみると、盛大に反っているのが分かります。

こんな感じで、測り方によっては1mm近く沿ってます。こんなん反ってたら、漏れるに決まってます。前の前のオーナーさんが、液体ガスケットをテンコ盛りしてた理由はコレかぁ。
原因が反りだったら、液体ガスケットなんか使わなくても、面出しすればオイル漏れを止められるので、早速面出しします。

平面のアルミ板にサンドペーパーを敷いて、妖怪あずき洗いのように、ショーリショリと削っていきます。反りが大きすぎて、なかなか面が出ません。

出来るだけ余分に削りすぎないように注意しながら、面出し終了です。
ロッカーカバーをロッカーケースに戻す前に、ロッカーケースに付いている、もう大分クタビレてしまっているスタッドボルトを交換します。

ダブルナットで簡単に取れます。捨てるだけなら、バイスで掴んでも回せそうです。
全部のスタッドボルトを外したら、念のために鋼尺で面の状態をみてみましたが、こちらは特に歪みは無さそうです。ただ、折角スタッドボルトを外しているので、オイルストーンで軽く表面をさらっておきます。

あとは、新しいスタッドボルトをねじ込んでから、ロッカーカバーを戻します。

スタッドボルトは、向きがあります。上の写真の右側の方がロッカーケースにねじ込む側です。良く分からない時は、ナットを通して、軽々通る方は、ねじ込む側じゃないです。ナットが殆ど入らない方がねじ込む側です。
これで、ここからのオイル漏れは絶対に止められる!ハズ……なので、早速試運転に出てみます。
暖気して、10分ばかり突っ走ってから戻って確認してみます。

全然止まってません。というか、修正した前側のロッカーカバーのオイル漏れは止まりました。ロッカーケースとシリンダーヘッドの合わせ面からのオイル漏れもありません。漏れているのは、後ろ側のロッカーカバーでした。前側と同じ部品なので、同じように反ってるんでしょうね。

この辺、オイルがジャブジャブです。前側のオイル漏れが止まった分、こっち来たのかな?早速、後ろ側のロッカーカバーを外して面出しをします。

ちょっとだけ削ってから、面を確認してみると、反り具合が良く分かります。赤丸のボルト穴部分が少し削れているだけで、他の面の部分は、サンドペーパーに全く掠りもしていません。これもかなりの反り具合です。この後、ショーリショリやるんですが、まぁ、いくら削っても中々面が出ませんでした。どんだけ反ってるんじゃい。
後ろ側のロッカーカバーの面出しが出来たら、またスグに試運転に出ます。

まだ漏れてるー!

確認してみると、今度は、シリンダーとシリンダーヘッドの合わせ面から漏れてます。シリンダーヘッドより上は何処も全く漏れていません。
これ、増し締めで治るかなぁ?結構な漏れかたしてるし、シリンダーヘッドを外して面出ししないとダメかなぁ?シリンダーヘッドを外すとなると、キャブレターとマフラー外さないといけないし、面倒だなぁ。
コメント一覧
はじめまして。W1SA,1971年式,青タンク,神奈川県在住です。
大変参考になりました。
左側プライマリーカバーに同様のオイル垂れがあり、どこから漏れて垂れているのかわかりませんでしたが、インマニ側ロッカーカバーおよびシリンダーとシリンダーヘッドの合わせ面なのですね。整備士さんと話して対応しようと思います。
オレ様のW3でのオイル漏れは……
・シリンダーとシリンダーヘッドの合わせ面 → 増し締め
・シリンダーヘッドとロッカーケースの合わせ面 → シリンダーヘッド側ボルト穴をエンザート加工
・ロッカーケースとロッカーカバー(前後2つ)の合わせ面 → ロッカーカバーの面出し
で、オイル漏れは止まりました。
腰上のオイル漏れは、どれもフィンを伝ってプライマリーケースの所に垂れてきそうな感じです。
プロの整備士さんから見ると、随分単純なエンジンに見えるらしいので、きっと的確に修理して頂けると思いますよ。実際、素人のオレ様ごときでも手間をかければ自力で治せましたからね(笑)