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カワサキ ZRX1200S整備

ZRX1200Sの燃料タンクキャップ交換

 通勤号ことZRX1200Sですが、ここ半年ほど燃料タンクキャップの鍵穴からの燃料漏れに悩まされていました。
 フルタンクから職場まで3往復で、丁度燃料が空になるので、常にガッツリ満タン給油するんですが、満タンの状態で、気温やエンジンの熱でタンク内の圧が上がると、鍵穴から燃料が噴いてきます。古いオートバイなので、鍵穴のガスケットや内圧調整用のワンウェイバルブがダメなんだろうと踏んで、修理する事にしました。

 本来なら、ガスケットやバルブだけ交換したいところですが、アッシーで丸ごとしか部品が出ないので、丸ごと交換します。

 新旧並べてみて、当然古い方は使用感があるんですが、そんなに悪い状態には見えません、タンクキャップのパッキンゴムも別に痛んでいる様子はなく、まだまだイケそうに見えます。

 新しいタンクキャップに交換するには、キーシリンダーを移植しないといけないので、旧タンクキャップを分解します。

キーシリンダーを抜くために分解したところ

 キャップ裏のプラスネジ2本を外せば、こんな感じで分解できます。これまた全体に状態は良くて、鍵穴の所のOリングなんかも全く問題ありあません。
 キーシリンダーを抜くときは、キーシリンダーに鍵をさして、LOCK方向に限界まで回すと、本来回らない所までキーが回るので、一杯まで回したところで、キーシリンダーのロックピンを何か細い工具で引っ込めれば取れます。
 この辺の情報は、アチコチのサイトに載ってます。

燃料タンクのキーシリンダー

 抜いたキーシリンダーです。上側のチョコチョコ飛び出てるパーツの一番右のがロックピンです。
 あとは、これを新しい燃料タンクキャップの鍵穴部分に刺し込んでから、キーを刺してクルクル回していると正しい位置にパチリと嵌ります。

 さて、気になるのは、全体に状態がいいのに、なんで鍵穴付近から燃料が漏れてたか?なんですが、どうも、コレっぽいです。

燃料漏れの原因と思われるワンウェイバルブ

 燃料タンク内の内圧を調整するワンウェイバルブです。コレがちゃんと機能してなかったようです。というのも、キーシリンダーやその周辺、もちろん、このワンウェイバルブ周辺もですが、白い粉が固着するように堆積していました。それが、ワンウェイバルブの動きを邪魔していたようです。

 そして、その白い粉の正体はというと……

そもそもの原因のキーシリンダースプレー

 コレですね。
 何年か前に、少し鍵穴が渋くてキーシリンダー専用の潤滑剤を鍵穴からスプレーしたことがあるんですが、キーシリンダー専用の潤滑剤って、油脂ではなくて粉なんです。微粒子的な。これが、燃料タンクキャップ内で悪い具合に広がって、ワンウェイバルブを固着させていたのが原因のようです。

 という訳で、取り外した古いキャップは綺麗に掃除してストック部品行きです。

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