【2023年12月迄のご購入者様へ】「AIセミトラ・イグナイター」バージョンアップのお願い
カワサキ Z650 B1整備

フィールド/ステーターコイル交換

「カブのように走り、カブのように曲がり、カブのように止まる」
Z650Bザッパーって、オレ様には掌にシックリ収まるいいオートバイです。そんなZ650Bも最初期のB1だけあって、ガタもきます。
オレ様は、結構コマメにバッテリーの充電をするんですが、それにも関わらず、Z650Bは1時間も走ると電力不足になってました。年式から考えると発電系が寿命だろうと開けてみると……

銅の青錆まで出てます

ん。終わってる。ステーターコイルの一部が錆びてます。多分、1層は断線もしてるんじゃなかろうか?
最初期型のZ650B1は、以降のザッパー系と違い、コイルがフィールドコイル式です。内側のフィールドコイルに12Vを流して磁界を発生させ、外側のステーターコイルで発電します。間には金属のカップみたいなのが入っていて、磁力を持つようになっていますが、こいつも結構サビサビでした。

ワイヤーブラシとサンドペーパーで錆を落とせば使えます。が、結構大変。

当然、新品部品なんて出ないので、コイルの巻き直しに出します。昔は、町のあちこちに車の電装屋さんがあって、スターターとかオルタネータとかダイナモのコイルを巻き直してくれたものですが、近頃は非分解になっていて、Assy交換できるものは片っ端から新品交換で、コイルの巻き直しをしてくれる職人さんも滅多にいなくなってしまいました。使い捨てじゃなくて、再利用出来るものは再利用した方がいいんじゃないですかねぇ?買い物袋じゃなくて、こういう所何とかしろよ。セクシー大臣さん。

今回は、行きつけのバイク屋さんに頼んで実績のある電装屋さんに依頼しましたが、えらく忙しいみたいで結構待たされました。

そして、仕上がってきたのがコレ。

いや、すばらしい。完璧な仕事です。一々処理にに手間がかかってるのが一目で分かります。
折角なんで、綺麗なカバーに収めて、車両に戻します。

コイルの間に金属のカップが入るんで、取り付けは慎重かつ正確に……
これで、1日中走っても電気が足りなくなることはありません。

コメント一覧

  1. 加藤泰 より:

    初めまして。私もB1に乗っており、いずれ来るであろう発電不足に怯えています。
    もう新品部品等は手に入らず悩んでいたところ貴殿の記事を見つけ、修理という選択肢が残されている事を確認出来てホッとしています。不躾で申し訳ないのですが、
    コイルの巻き治しの費用を参考迄に教えて頂けたらと思います。

    • オレ様 オレ様 より:

      コメントありがとうございます。

      「フィールドコイル/ステーターコイル/配線交換」の3セットで、4万円弱位でした。コイルが2つあるので、高額になるのは致し方無しといったところでしょうか。

      コイルとスタータークラッチは泣き所ですよね。オレ様はZR7のスタータークラッチに交換してしまいました。まだ部品出るのかな……