セレナのオートスライドドアが開かない

　積載車として、子育て車として、お買い物車として、我が家では大活躍のセレナですが、2005年式ド初期のNC25なので、もうあちこち消耗しきっています。本来ならとっくに買い換えている予定だったものの、思いのほか今時の車の自動運転がポンコツで、買い替えタイミングを失って未だに乗っています。
　そんな便利なセレナさんですが、ここの所スライドドアをオートで開けようとすると、「バコン！」と大きな音がするようになり、時々開かないこともあるようになってきました。ミニバンに乗っている人だと「ぁあ、アレだな？」と想像がつく人もいると思いますが、スライドドアのドアリリースアクチュエーターのモーターが弱っている症状なので、交換してみました。

　問題のモーターは……

　こんな感じのショボいDCモーターです。ネットで検索すれば1,000円位でいくらでも売ってます。
　この手のモーターは、壊れるというか、消耗してくるとトルクが落ちてくるんですよね。オレ様のセレナは、コイツのトルクが落ちてきてドアリリースレバーをしっかり引けない状態でした。

　早速交換する為に、スライドドアの内張を外します。

　内張の中はこんな感じで、赤丸の部分にドアリリースアクチュエーターがあります。タッピングビス3個で留まってるのと、リリース用のワイヤーと配線カプラーを外すだけで、簡単にとれます。

　外したアクチュエーターです。コレのネジを外して分解するんですが、実はコイツは非分解で、本来ディーラーでの作業だと、コレ丸ごと交換なんですね。でも、具合が悪いのはこの中のモーターだけで、高価なアクチュエーター丸ごと交換より、1,000円程度のモーターを交換したいわけです。

　まずは、アクチュエーターの取り付けステーを外すんですが、実は、これが一番の難所でした。

　ネジ3本で留まっているんですが、なんとネジロック剤で留まってます。しかも、相手のメスは真鍮のスリーブみたいので、簡単に外れません。1本は共回りしてしまい、͡コテでネジロックを焼いても、ヤスリでマイナス溝を切ってマイナスドライバーで抑えても回せず、結局メスネジの傘の部分が取れてしまうことで外せましたが。

　他のネジも外すと、アクチュエーターが分解できます。

　中はこんな感じになっていて、ギヤがいくつか組み合わされていて、大元の動力が、今回交換するモーターです。モーターは、ただ挟まっているだけなので、引っ張り出して新しいモーターに入れ替えるだけです。
　ギヤの状態は、減りは全然なく全く問題なさそうなので、グリースを少し足すだけで、元通りに組みなおして完成です。

　部品代1,000円程度で、また当分セレナが快適に使えるようになりました。