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ホンダ CB750Four K4整備

CBのフロントフォークオーバーホール②

 発注した交換部品が届いたので、今週のオレゴスティーニです。まぁ先週の続きなんだけど、こういうのが楽しいんだよね~。

 届いた交換部品は次の通りで、ソコソコのお値段。

  • フロントフォークパイプ
  • フロントフォークブーツ
  • ピストンリング
  • オイルシール
  • サークリップ
  • フロントフォークトップボルトOリング
  • アレスティングボルト
  • カッパーワッシャ

 内部シリンダーのピストンリングは、一見特に消耗しているようには見えないものの、現在メーカーが出してくる部品とは材質が違うので交換してみました。古いのは茶色いベークライトみたいな素材で、新しいのは白いABSでもPPでも無さそうな何かでした。PLAに似てるけどPLAとも違う感じです。

 新品のフロントフォークパイプの中に上記のピストンを仕込んで、フォークアウターに差し込んだらカッパーワッシャを通したアレスティングボルトで固定します。固定する時は共回りしやすくて締め付けにくいんだけど、インパクトレンチを使ってやれば確実に締められます(緩める時もインパクトレンチ使うと簡単)。ピストンに適当な工具を突っ込んで共回りを止めても行けそうです。

 アレスティングボルトは、今時のオートバイと比べるとかなり小さめで、毎回交換した方が良さそうです。コレを舐めるとフォークの分解が出来なくなるからね。

 あとは、オイルシールを叩き入れてサークリップで留めればオイルを入れる準備完了です。

 サークリップもちゃんとはまりました。
 フォークアウターの溝の部分なんかが綺麗に掃除てきてないとオイルシールがしっかり入らなかったりサークリップがちゃんと引っかからなかったりするんで、この辺はしつこくしつこく綺麗に掃除して、ガビガビにこびりついている謎の物質を徹底的に取り除いてから組み立てるのがコツですかね。当たり前っちゃ当たり前なんだけど。

 最後にフォークオイルをいれてトップボルトを締めてブーツを履かせたらオーバーホールは完成です。

 サービスマニュアルによると、油面じゃなくて容量合わせらしくて、片方150~160CCの指示だったんで、ガレージに転がってたカワサキのG10フォークオイルを160CC入れておきました。全バラにして完全にオイル切った状態だったんで多い方に振っておきました。

 あとは車体に組み付けて試運転なんだけど、乗った感じは大分変りました。まだピストンリングに当たりが付いてない感もあって、悪く言うと渋い感じ。良く言うとダンパーが効いてる感じ。まぁ、そうは言っても乗り味はそうとう良くなりました。

 フロントフォークのオーバーホールって、車体上げてフォーク抜いて、分解と組み立てにインパクトレンチやシールプッシャーが必要だったり、車両によっては特殊工具も必要だったりするけど、実は作業自体はそんなに難しくも大変でもないんですよね。

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