最近、セレナのリアブレーキから、パッドセンサーピンをうっすらと引きずる音が聞こえるようになってきたので、暑い季節になる前に、リアブレーキパッドの交換をしてしまうことにしました。
ぶっちゃけ、ちょー簡単な作業です。が、何せ「ブレーキ」なので、ミスは禁物です。動かなくなるのは別に構いませんが、止まらなくなるのはマズイですからね。
今回交換するパットは、ニッサン純正PITWORKのブレーキパッドです。
純正以外にも色んなパッドが出ていますが、今回純正にしたのは、所詮ミニバンで特別な性能が必要ないのと、明らかに中華製と思われる激安パッドが信用できないからです。最近は中華製でもソコソコいいのもあるなんて聞くこともありますが、どうなんでしょうね?


かなり細かく、モデルやマイナーチェンジ毎に部品番号が違っていて、うちの超初期型4WDのCBA-NC25用はAY060-NS041でしたが、既に廃盤になっているとのことで、AY060-NS043が届きました。
Zやフーガなんかと共通みたいですが、何が違うのか気になりますよね?

スリットの数が違います。古いのは1本で、新しいのは2本です。2本の方がパッドの面が減る分効きは落ちるんですが、多分、パッドの成分が違ってるだろうから効きの差は無いでしょうね。むしろ、溝が二つになっているぶん、ダストや水の捌けが良さそうです。
交換自体は本当に簡単で、ジャッキで車体を上げるのと、ホイールを外す以外の工具は、14mmの工具とキャリパーのピストンを戻す何らかの方法があれば出来ます。あとは、手順の問題だけで、ブレーキフルードタンクのキャップを外しておく位です。

これを開けておかないと、キャリパーのピストンを戻すときに、フルードがタンクに戻る抵抗になって、うまくピストンが戻せない事があります。
あとは、キャリパー下側のスライドボルトを外すだけです。

既にソケットのコマをかけてるコイツです。赤丸の右端の部分がゴムブーツですが、指で摘まんで少しグリグリするだけでスライドボルトに嵌めたり外したりできます。

スライドボルトはこんな感じになっていて、スライド部分は油が塗ってあります。先端部分は、ブレンボなんかと同じで、ただのピンになってます。

パッドを外してみると、なかなかの片減状態です。まぁ、片押しキャリパーって、いくらスライドピンでセンターが出るようになっていても必ず結構な片減をするので、こんなもんでしょう。もちろん、反対側も同じくらい同じように片減してます。
できれば、パッドローテーションとかしたいし、実際、通勤号のZRX1200Sのフロントブレーキは時々ローテーションして、キッチリとパッドを使い切りますが、セレナはそうもいかないんです。

このパッドの背中にあるポッチ分かりますか?内側と外側で、このポッチが違うんです。ちなみに、上が内側で下が外側です。そして、このポッチが引っかかってキャリパーが戻せません。つまり、間違えようの無い仕組みになっているわけで、ローテーション出来ない理由です。
あとは、キャリパー周辺は凄くダストが溜まっているはずなんで、ワイヤーブラシなんかで綺麗にダストを払って、キャリパーピストンを戻してから組みなおせば完成です。キャリパーピストンは戻す専用の工具もあるし、パイプレンチみたいなので掴んでも戻るし、古いパッドを挟んで大きいドライバーなんかでも戻せます。オレ様は、この辺の事は全部自分でやるので、専用の工具を使ってます。
最後に、マスターのフルードタンクのキャップを戻すのを忘れないように。


リアキャリパーのピストンが戻った分、フルードの油面も上がりますが、1ポッドのリアキャリパーなので、そんなに沢山はフルードが戻ってきません。それでも、作業前の写真と見比べると数ミリ油面が上がっているのが分かります。
しかし、昔の車はリアがドラムな事がよくあって、シューの交換が結構大変だったり、リアもディスクなんだけど、サイドブレーキと共通になっていて、キャリパーピストンを戻すのが大変だったりしましたが、今時のサイドブレーキが独立してインナードラムになっているリアキャリパーは、作業が簡単でいいですね。
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