先日「だいたい断線表示灯スイッチ」をご購入いただいた方から「うまく動作しない」という連絡がありました。ご連絡頂いた状況はというと……
- ブレーキをかけると警告灯が点灯する…………これは正常ですね
- 球切れ状態でブレーキを離すと警告灯が点滅も点灯もしない…………なに!それはおかしい!
- 純正スイッチに戻すと正しく点滅する…………ということは多分車両に問題はなさそう
まず間違いなく「だいたい断線表示灯スイッチ」の問題でしょう。ご購入していただいた方には、代品を送って確認してもらいましたが、やっぱりうまく動作しないということで、返品返金させて頂きました。
さて、返品いただいた「だいたい断線表示灯スイッチ」が手元に届いたので、早速試してみました。
いつも動作テストしている変圧器と適当に配線と電球を組み合わせた環境だと何の問題もなく動作します。
ん~、おかしい。何ともないぞ?
続いて実車に乗せてテストしてみるも、やっぱり問題なし。
なんだ~?
ここで、「だいたい断線表示灯スイッチ」の回路図を引っ張り出して、もう一回配線図と条件をよ~~~く見直してみます。

あ!まさか!!
再現できた~!
えっとですね、コレは弱ったバッテリーに交換してやった結果です。末端電圧が大体10Vちょっと位の状態です。
つまり、「だいたい断線表示灯スイッチ」はちょっと電圧が下がると点滅動作しなくて、エンジン始動して発電機が発電すると点滅動作するということです。
実際、バッテリー容量が大きくて元気なCBだと……
エンジンかかってなくても11Vちょっとの電圧があって、普通に点滅します。
実際のところ、正確にはどれくらいの電圧から下が点滅しなくなるのか変圧器の出力を変えて試してみたところ、だいたい10.5Vあたりが動作限界みたいです。ただし、10.5Vを下回っていてもしばらく放っておくと点滅を始めることもありました。この辺りから動作が微妙という感じでした。
それじゃ、純正部品はどうなの?というと、7V位まで電圧を下げても電球が暗くなりながらも何とか点滅を続けてました。
ん~、どうしよう。この純正との差は何となく想像できてるんです。純正に比べて断線チェック用に流してる電流を少なくして、ちょっとした省電力と少しでも扱える電球の種類を増やそうとしているのが原因だと思います。
さて、この差を修正するべきか?それとも「そういう仕様です」で行くべきか……。
ちなみに、この問題を簡単に解決するには……

この青四角で囲ってるトランジスタを、もっと倍率の高い物に変えれば電圧が低くても動作しそうな気がします。
時間のある時に試してみるけど、こういう所がアナログ回路が苦手な所です。
コメント一覧