CB750Four キャブレターOH決定！

　前回、CB750Fourの1,2番が失火してしまうのは、どうもキャブレターのセッティングがおかしいっぽい所までは掴んだので、今日はキャブレターを下ろしての確認です。

　いきなりキャブレター下ろしちゃいました。結構汚いです。フロートチャンバー周りには燃料漏れの形跡もありました。オーバーフローチューブもついてないし、かなりアヤシイです。

　さて、全体に濃い目で特に1,2番は火が付かないほど濃い状態なので、ゴミとかが噛んで単純にフロートバルブが閉じないというよりは、セッティングそのものがオカシイと踏んで、まずは油面チェックです。油面は、フロートチャンバーを開けてフロートの位置を計るだけなんですが、これがまた苦労させられました。何がって、フロートチャンバーが接着されてて開かないんです。特に1番は全くびくともしなくて、ハンマーでそーっと叩きながらでないと外れない程張り付いてました。おかげで、下にデジタルノギスを置いてるの気づかずに叩いてノギス壊しちゃったよ。
　実は、オレ様は今までネジ止めされているフロートチャンバーのキャブレターしかいじった事ないんですが、フロートチャンバーのガスケットに接着剤を塗った事がありません。プロに聞いても両意見あったり、モノによるという回答だったりして何が正しいのか分からないんですが、ネジ止めだと常にシッカリフロートチャンバーを固定できるのと、そもそも油面はフロートチャンバー合わせ面の少し下に行くはずなので、そんなに神経質に接着しなくてもいいんじゃないの？と思ってました。実際、それでFCRもでTMRでもCVKでもVMでも燃料が漏れたことがありません。でも、CB750Fourのフロートチャンバーみたいにクリップで止めるタイプだとどうなんでしょうね？きちんと油面を合わせていれば合わせ面より26ミリ下に油面があるんだから平気なのかな？それとも接着しないと滲んできちゃうんでしょうか？接着しないで試してみたい……

　はい、油面が完全にオカシイです。4個とも大体18～19ミリでした。本来26ミリが適性のはずなので、適正値より7～8ミリも油面が上です。一番調子の悪い1番は、フロートがキャブレター本体に完全に当たってました。よくエンジンがかかったな。

　ササっと油面を合わせなおして、車体に戻して早速エンジンをかけてみると、今度は1,3番に火が付きません。またまたキャブレターを下ろしてフロートチャンバーを開けてみると、今度は1,3番に燃料が来ていませんでした。ん、これはもうキャブレターのフルOH確定です。何か詰まっているのか、フロートやフロートバルブが引っかかるのか謎ですが、キャブレター本体の汚さとフロントブレーキをOHした時の感じから、日本に持ち込まれてからやったというレストアが信用なりません。真面目に組みなおしてみることにします。
　OH用の部品発注しなきゃなぁ……

　ところで、CB750Fourのキャブレターの脱着って結構簡単ですね。エアクリーナーボックスが簡単に取り外せちゃうんで作業スペースが多いというか。今まで経験した4連キャブの中で一番簡単かも。