前回の試運転で絶望的に足が遅いのが分かったZ1100GPですが、スプロケットを変えてファイナルギヤ比を思いっきりロングに振ってみることにしました。
今入ってるギヤはフロントが15Tでリアが40Tのはずなので、フロントを18Tに変えてみます。ついでによくよくみたら630のチェーンだったんで530にコンバートしちゃいます。
早速ドライブスプロケットを外します。


なんじゃこりゃ!ストッパーが溶接されとる!しかも、スペーサーワッシャが無い!
Z1100GPのドライブスプロケットってボルト固定になっててボルトの頭をストッパーで押さえて緩み止めにしてるんですが、本来、ストッパーは溶接されてなくてドライブスプロケットに穴が開いててソコに刺さるようになってます。

こんな感じ。なのに……
いやー、こんな事あるんだね~。ぶったまげました。
しかし、この部分の部品ってとっくに生産終了してるんだよなぁ。ストッパーは新品を扱ってる所があって無事に手に入ったけど、スペーサーワッシャは特殊サイズで全く手に入らない。仕方ないんで、フライスの出番です。2.3ミリの鉄板から切り出します。

頑張れ!フライス!
2.3ミリの鉄板なんで切るのも中々大変です。といっても、大変なのはフライスで、フライスが切ってる間にオレ様は他の事してるんだけどね。
そんな訳で、フライスが頑張ってる間にリアスプロケットとチェーンを交換しちゃいます。
まずは、古いチェーンを切ります。


ベルトサンダーでピンの頭を落として、ピンを押し出せばチェーンが切れます。切れたチェーンは金属ゴミ行きです。
続いて、リアスプロケットを交換してから新しいチェーンを通します。
新しいチェーンは120Lなんて8L切って112Lにして使います。

あとは、ジョイントでチェーンを繋いでカシメればチェーンは完成です。


そんなこんなしてると、フライスが止まってスペーサーワッシャが出来上がったんで、スペーサーワッシャの方を何とかします。



切り出したスペーサーワッシャはバリだらけなんで、バリを取ってから錆止めに塗装しておきます。
フライスがあるだけで、やれる事の幅がグン!と上がります。
のんびりと昼飯を食ってる間にスペーサーワッシャの塗装も乾いたんで、ドライブスプロケットを取り付けます。

しかし、この新品ストッパーが手に入って本当に良かった。これが手に入らなかったら色々と絶望的な事になるところでした。最悪、エンジン下ろして腰下割ってアウトプットシャフトをナット固定できるZ1000Pの物に交換なんて事になるからねぇ。
ところで、ドライブスプロケットを取り付ける前にチェーンとリアスプロケットの取り付けを終わらせてるんですが、理由があります。

フロントスプロケットボルトを締めるのに、鉄パイプでリアホイールをロックして締めるからです。これが正しい方法かは知らないけど、反対側のリアブレーキを思いっきり踏んで締めるよりは遥かに簡単です。
ちなみに、トルクは8kg/mでした。

最後にストッパーを曲げて固定します。

これでかなりロングな減速比になると思うんだけど、実は今回の減速比は通勤号と同じだったりします。
通勤号の5速の減速比とZ1100GPの5速の減速比が同じで、馬力も2台ともほぼ同じ。でもって、通勤号は物凄く快適にスイスイ走ってくれます。「だったらZ1100GPのスプロケットの丁数も通勤号と合わせちゃえば良くね?」ということです。
試運転は後日予定だけど、エアクリーナーのスポンジ交換と合わせて、さてどうなる事か?



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