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カワサキ ZRX1200S

ZRX1200Sのリアホイールオフセット問題

 ZRX1200シリーズに乗っている人の殆どの人が知っている事なんですが、ZRX1200はリアホイールが右に5ミリばかりオフセットされていて、リアタイヤのセンターがズレています。同じ系統のZRX1100ではそんな事なくてリアタイヤは車体の真ん中についているんですが、ZRX1200になってチェーンラインの位置を変えずにリアタイヤが太くなった分、右にタイヤがズレてしまったみたいな感じになってます。
 このZRX1200のタイヤの位置のズレなんですが、普通に乗っていれば多分あんまり気になりません。ただ、ZRX1100と乗り比べたりソコソコのスピード域でクランク状態の切り返しを2連発以上したりすると物凄い違和感と乗りにくさを感じる事があります。少なくともオレ様は感じました。
 ただ、世の中、オレ様以外にも「あれは気持ちが悪い」と感じる人が多いようで、センターを修正するカラーも売ってたりします。

 赤丸のゴールドのスペーサーです。本来ここは薄いカラーなんですが、厚いカラーにしてスプロケット側のカラーを薄いものにすることでタイヤの位置を左に5ミリ動かしてリアタイヤのオフセットをゼロにしています。当然、リアスプロケットも左に5ミリ出てしまうので、ノーマルの段のあるドライブスプロケットをひっくり返して取り付ける事でチェーンラインを合わせるんですが、実はイマイチなんです。
 チェーンラインが5ミリ外に出るとチェーンカバーとのクリアランスが苦しくなるんです。チェーンカバーそのものはいいんですが、チェーンカバーを止めてるステーとネジがチェーンがたるんでくると当たるんです。そこでチェーンとチェーンケースのクリアランスを取るためにチェーンを530から520の細いものに変えてみました。

 ノーマルのリアタイヤがオフセットされた状態のZRX1200のチェーンを520のチェーンに交換するのは単純に前後スプロケットとチェーンを交換するだけなんですが、オレ様のZRX1200のようにリアタイヤのオフセットをゼロに修正している場合、520のチェーンに交換するとチェーンラインが出ない問題があります。そこで、チェーンラインを出すべく先日フライスでシムを作ってスプロケットを削ってみたわけです。

 取り付けると、こんな感じですね。これならチェーンラインも出るし、スプロケットナットのロックワッシャもちゃんと機能します。

 そして、肝心のチェーンとチェーンケースのクリアランスは……

 ばっちり、ちゃんとチェーンケースの真ん中に収まりました。
 さて、チェーンを大分細くしたので、次はいつまで持つかですねぇ。通勤で黙々と走るだけなのでそんなに負担はかからないだろうと思ってはいますが。

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