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3Dプリンター

3Dプリンターの動作環境

3Dプリンターって凄い発明品だと改めて思う今日この頃です。
まだ、世に出てきて日の浅いモノなので、色々と小難しい所や扱い勝手の悪い所があるのは否めません。でも、プラスチック成型という点では一気に革新したと思います。

オレ様が使っている3Dプリンターは、CR-10Sという中華3Dプリンターです。正直なところ、初心者には全くお勧めできません。既に色んな3Dプリンターでノウハウを蓄積していたり、CR-10Sをそれなりに使いこなしている人の指南があったりしなければ、マトモには使えないでしょう。オレ様は孤軍奮闘で初心者状態から一人でノウハウを学んだものの、失敗したフィラメントは何キロもあります。ベッドも何枚もダメにしました。
そんな中でコレは絶対必要というのは、フィラメントのリールをセットする台と3Dプリンターを囲う箱です。

フィラメントのリールは、結構重たいです。750グラムとか1キロとかですね。もちろん、使うとどんどん軽くなっていくわけですが、この重いフィラメントをスムーズかつ絡まないように送るのが結構重要です。
ただの棒状のホルダーに乗せているだけだと、結構な抵抗になってフィラメントがスムーズに送れません。結果、フィラメントを送るエクストルーダーに負荷がかかって余計なトラブルの原因になります。オレ様の場合は、この部分をボールベアリングを使った専用の台を作ることで解決しました。ボールベアリングで作るとちょっと軽く回りすぎるんで、他の方法や少しトルクをかけないと回らないベアリングにした方がいいかもしれませんが、標準仕様に比べると実に具合がいいです。

3Dプリンターを囲う箱は、断熱と埃除けの意味で絶対に必要でしょう。
フィラメントを使う3Dプリンターについて少し調べれば「反り」という言葉にやたらと当たると思います。この反りというのは、プラスチック系素材を溶かして成型する限りPLAだろうがABSだろうがPETだろうが絶対に避けて通れないものだと思います。ただ、素材によって反りの大きさが違うのでPLAは反らない(ではなく反りが少ない)とか、ABSは反ってマトモに出力出来ないとなります。
この反りの対策の一つに断熱と埃除けが結構効果があります。オレ様の経験だと、フィラメントを溶かすヘッドの温度は、適正温度でも反りますが、温度が高すぎたり低すぎたりすると一段と反りが酷くなります。箱無しの状態だと造形物の温度が安定しないようで激しく反ります。
そもそも、反ると何がマズイの?という話しになるんですが、反ると、折角出力しているものがベッドから剥がれてきます。ベッドから剥がれると、ノズルにくっついてノズルから出てくる溶けたメディアがそのままノズルの回りに固まってしまいます。後始末が大変な事になります……。
つまり、反りが出るというのは、3Dプリンターには致命的な問題なんですが、実は埃も反りの原因の一つです。3Dプリンターはフィラメントを溶かして、いわば溶着しているわけですが、そこに埃が入ると溶着が弱くなります。溶着が弱いと反りの力が加わった時にその部分から積層が剥がれて反ってしまいます。「うちは清潔で埃なんて無い!」という人は居ないと思いますが、案外空気中に漂っている埃は多く、箱で囲ってしまって埃の侵入を出来るだけ抑えるのは有効です。

他にも3Dプリンターを上手に使うコツは沢山あるんですが、ケースバイな所もあり書ききれません。
オレ様が思うに、新しい技術が世の中に出て、それなりに使えるようになるのに4半世紀、更にそれが熟成するのにもう4半世紀かかると考えています。3Dプリンターの世界も、もう20年もしたらきっとずっと使いやすくなって、40~50年もすると夢のような使い勝手になるんじゃないかと思います。遠いなぁ……

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